アパートに敷設してある特別なフローリングは天然木でできているのではなく…。

アパートに敷設してある特別なフローリングは天然木でできているのではなく、合板と一緒にさまざまな防音材を重ね張りして騒音が漏れにくくしてあります。特定の箇所だけ交換することも悪くありませんが、もとのフローリングはなかなか見つからず、同じと言われるフローリングでも製造ラインや使用場所に違いで、何もかも同じというのはほぼ不可能なんです。一番数が多い木製品の補修を挙げるなら床の補修だと思います。家具の運び込みの時にできたひっかき傷や重いものがぶつかってできた凹みキズなど、気になるキズもケースバイケースで数えきれません。小さな傷がぱっと見では分からないようにきれいに補修することが、いわゆるフローリング補修ということを覚えておいてください。そして、フローリングのキズ補修など補修作業一般のことを「リペア作業」と呼びます。毎日の扱いとしては水ぶきはせず、何かのキズが見つかったら、一般的な補修剤やクレヨンで補修を行うのが長持ちの鍵だと思います。100%自然木で作られたフローリングは、全部同素材だから、表面を削り取ってきれいにすることが可能だそうです。傷がひどい時は、ホイールサンダーという道具の使用を選択肢の一つとするといいでしょう。中でも天然の木材だけのフローリングの小さなへこみの場合、水分を含ませた雑巾を当て布代わりにして、軽くアイロンをかけると、温度上昇に伴ってフローリングそのものが膨張し、直るという話もあります。小さなキズでも発見するとなんとかしたくなりますが、東急ハンズなどで販売されているリペアセットを活用すると、素人でも気楽に修復作業をすることができます。少しのすり傷で狭い物なら、補修ペンというものを買うのが一般的です。いろいろな色がセットの場合も多く、何度も塗ると色の濃さを調整します。無垢の木は“呼吸している素材”。ということは、放っておけないほどの傷の他は、施工直後に補修するのはあまりよくなく、少なくとも季節が変わるまでは経過観察をしてから補修を検討したほうがいいと思います。小さなキズやへこみのある箇所だけを直すフローリングリペアという方法は、交換に必要な費用の3割弱まで価格を下げることが可能になります。木製の床はナチュラルで温かい感じがしますが、反面傷は避けられません。ソファーの足などに傷にならないための専用フェルトシートを買って貼付しておくのが得策です。小さい傷のケースは、キズができた箇所に床より少し暗い色の補修用クレヨンなどを塗布し、余分なものを古布でふき取り、専用のワックスを塗り重ねます。フローリング表面に被膜を作っているクリアー塗料などが落ちてしまったリビングのフローリングをきれいにするには、その部分だけシルクマットなどで補修しましょう。相当の傷や深いへこみ傷の場合は、例えばかくれん棒といったリペア材を買うといいですが、いくつかの専門的なツールがないとできませんから、プロの工務店などに聞くべきでしょう。